1日目


GM : ここはとある温泉宿
GM : 対グレイプニル組織、アンチェインアームズが結成され、本格始動までのわずかな猶予
GM : 組織の中核となる男たちは、英気を養うため体を休めていた
久見長介 : 「……ったくよォ。いつまでメソメソしてんだよお前ェは」下戸には珍しく吞んでいます
万紫 閃紅 : 「だってざあ"…俺すごい悩んだんですよ"ぉ"…?」
万紫 閃紅 : 「挙"句"女"性"陣"に"共"有"さ"れ"ち"ゃ"っ"た"ん"で"す"よ"ぉ"〜〜!!!!」
久見長介 : 「肝心の心が弱ェまんまじゃ、せっかくの技と体が台無しじゃねェか。綾瀬の嬢ちゃんや葛西のヤツは言うに及ばず、トーマの方がまだ肝が据わってらァ」ぐいっと杯を傾けて
トーマ・ケヴィン : 「……その……ご存じで?」
久見長介 : 「いや、初めて聞いた。が……」
久見長介 : 「まァ、やりそうだろ」
万紫 閃紅 : 「トーマの彼女ひどいよ…支部ラインにあげられてたんだけど…」
スッと元に戻って酒を煽る
トーマ・ケヴィン : 「……夜食におにぎり持ってきたり、タオルかけてくれたり、内堀を埋めれていっただけだよ」
久見長介 : 「色恋沙汰に関しちゃ、トーマは俺よりか上を行ってっからなァ。今回の事が身に染みたってェなら、見習わせてもらえよ」
トーマ・ケヴィン : 「僕は手玉に取られてる気がするんですけどね…」
万紫 閃紅 : 「…あっちでレストラン貸し切ったりしました」
夜景を二人じめだね、なんてやったりしました。
久見長介 : 「本当に興味なきゃポイされて終わりだからなァ。そんだけ構いたいってェのもお前ェの魅力なんだろォよ」
トーマ・ケヴィン : 「――――精進します」
久見長介 : 「そんで閃紅な。掛けた金が愛情を示すかって言われたらンなことねェんだよ」
久見長介 : 「結局のところ、これさえやっときゃ相手が喜ぶ……じゃなしに、相手はこうだからこうするのがいい、で誠心以て付き合ったかが一番大事だろォよ。型と死合いみてェなもんだ」
トーマ・ケヴィン : 「その例えが出てくるあたりは久美しぶ……顧問だからこそだと思いますが」
久見長介 : 「本番で型通りに相手が動くとは限らねェんだ。そこは臨機応変に、キッチリ見て動くしかねェよ」
「……ま、二人もいりゃ目は散るかもしれねェがな」
万紫 閃紅 : 「─それは分かってますよ。嫌って程ね」
久見長介 : 「ま、今言ったのは女と付き合ったこともねェ初心ジジイの戯言だがな」ク、と笑って杯を傾け、徳利から手酌
万紫 閃紅 : 「え?そうなんですか?なんかてっきりハードボイルド?な経験あるのかと」
トーマ・ケヴィン : 「貫禄だけでお釣りが来ますよ……」
久見長介 : 「ねェねェ、刀にしか生きてこなかった野郎の末路ってェやつだ。ま、後悔はしちゃァいねェが」
万紫 閃紅 : 「刀と添い遂げた…ってやつですかね」
久見長介 : 「よせやい、そんなご上等なもんじゃねェよ。棒っ子振り回してたらいつの間にかこんな歳ンなっちまってた、ってェだけだ」
トーマ・ケヴィン : 「……気の早い話ですが」
久見長介 : 「おォ?どした、トーマ」既に酔いが結構回っている
トーマ・ケヴィン : 「対グレイプニルの話が済んだら……ちゃんと正式に付き合って、挙式をあげるつもりです」
久見長介 : 「……あァ。いいじゃねェの、目標があればこそ力ァ振り絞れるもんだぜ」
万紫 閃紅 : 「…マジ?」
酒瓶がすっぽ抜ける
トーマ・ケヴィン : 「つきましては二人にスピーチをお願いしようかと」
トーマ・ケヴィン : 「僕らの仕事を考えて見ろ……あまり言いたくないが、後悔はしたくない」
久見長介 : 「任せとけ。喋りはあんま得意じゃねェけどな」
「……にしても、そうか……あの跳ねっ返りのトーマと、クソガキアニーが結婚までしちまう歳になったか……」
万紫 閃紅 : 「…一応、スピーチが仕事の家だったんでな。任せてくれよ、トーマ」
こんな事も言えるようになった。
トーマ・ケヴィン : 「そんな跳ねっ返りでしたっけ僕…?」
万紫 閃紅 : 「…ヘリ」
トーマ・ケヴィン : 「頼んだよ、友人代表」
トーマ・ケヴィン : 「あれはリヴァイアサンの無茶ブリだよ……何とか出来たけど」
久見長介 : 「押し隠しちゃいたがなァ。中々生意気な目してたぜ、お前ェ」
「俺にはあんま強く出れなかったみてェだけどな」クッ、クッ、と笑う
万紫 閃紅 : 「あー…病院の屋上とか?」
トーマ・ケヴィン : 「……お恥ずかしく」
久見長介 : 「いいさ、別段構いやしねェよ。むしろジジイのケツなんざ蹴飛ばしてやれ」
「若ェ者ンがそうでなきゃ、しがみつく張り合いもねェもんでな。……今となっちゃお前ェがしがみつく側か」
トーマ・ケヴィン : 「多少支部長の仕事はこなしましたが……まだまだ実感が湧きませんよ」
万紫 閃紅 : 「俺もリーダーになっちゃったからねえ」
久見長介 : 「そんなモンさ。俺だって最初は酷ェ有様だった」
「……お前ェらにはもちっとまともな背ェ見せてやりたかったトコだが」
トーマ・ケヴィン : 「すいませんが、頼りになる背中しか見れてませんよ」
「まだまだ僕の目が節穴かもしれませんが」
万紫 閃紅 : 「あなたほど頼れる背はないですよ」
久見長介 : 「ク。……若造共がいっちょ前に言うようになりやがってよォ」
「お前ェらなら、もっと上手くやれるさ。せいぜい、こんな背中ァ踏み付けにしていってやってくれや」
トーマ・ケヴィン : 「……逃がしませんよ」
トーマ・ケヴィン : 「まだまだ現役でいらっしゃるなら、若造が道を間違えた時に蹴り飛ばしていただきませんと」
万紫 閃紅 : 「そうそう」
こくこく。
トーマ・ケヴィン : 「そこに新米隊長もいますし」
久見長介 : 「おう、言ったな?俺の仕置は痛ェぞ」
「頼むんならそこァ覚悟しといてもらうぜ」
万紫 閃紅 : 「まだうちらはぴよぴよなので優しくしてほしいなー…」
久見長介 : 「ハ!そりゃできねェ相談だァな」
「はみ出さねェよう、まっすぐ歩いていくこった」
トーマ・ケヴィン : 「そう言ってられるのも今のうちだぞ万紫」
万紫 閃紅 : 「味方してよ!?」
トーマ・ケヴィン : 「残念ながら、お前は隊長なんだ」
トーマ・ケヴィン : 「背中を預けるぞ……覚悟しとけ」
久見長介 : 「面倒も多いけどなァ。立場がありゃァ、それだけ手を伸ばせる距離だって伸びンだ」
「義務と権利は表裏一体だけどな。無理なら無理で誰かに頼りながら、上手い事活かしてけ」
万紫 閃紅 : 「俺はトーマみたいにムキムキしてないからなあ」
万紫 閃紅 : 「…まあ、覚悟はするさ。|魔窟(本部)でそれなりに積んだんだ。効率的に、徹底的に活かしてやりますよ」
久見長介 : 「おう、その意気だ。……何だかんだ、拾ったものは活かせンだ。今は役に立たねェと思ってるモンでも、どっかでな」
万紫 閃紅 : 「本当に、そうですね」
万紫 閃紅 : 「よし。お酌しますよーのめー」
久見長介 : 「おォ……すまねェな」然程飲んでもいないのにだいぶ酔いが回ってきている。支部に前々からいたトーマ君でも飲んだのは1度見たことがあるかないかくらいだと思う
トーマ・ケヴィン : 「……万紫、お前もちょっと飲まれてるな?」
万紫 閃紅 : 「なんだとお。ブラムだぞ俺は」
久見長介 : 「関係あンのかァ……?ま、オルクスよりかァ関係あるかもしれねェけどな……」
万紫 閃紅 : 「血液を操ってちょいちょいっとですね…飲み比べだとブラムは2番目に強いシンドロームなのです」
ぐびぐび。ぷはー。
トーマ・ケヴィン : 「二人とも……本格始動前だけどまだ仕事がありますからね?」
久見長介 : 「わァってるってェの……俺ァ全然、酔ってなんかいねェっての……」
万紫 閃紅 : 「最悪《瀉血》するもーん…」
トーマ・ケヴィン : 「…………はぁ…………まったく」
万紫 閃紅 : 「とーまものめよー。とーまー」
久見長介 : 「そォだぞ。……せっかく、またあン時の面子で集まれたってンだからよォ」
久見長介 : 「祝わねェと損じゃねェか」
万紫 閃紅 : 「んだんだ」
くぴくぴくぴ…
万紫 閃紅 : 「やっとみんな揃ったんだからさ」
トーマ・ケヴィン : 「はいはい、頂きますよ……」
トーマ・ケヴィン : 「まあ、こんな立ち位置も嫌いじゃありませんからね」
GM : 夜は更けていく――
GM : 再会と、新たな物語を祝って――
GM : エンディングシーン 終了